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【mmmmmm…】古野まほろ「探偵小説のためのゴシック 『火剋金』」

やたら暑い日となりました。

明日もそこそこ暑いのね。

あらあらまあまあ。

 

 

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古野まほろ「探偵小説のためのゴシック 『火剋金』」

探偵小説のためのゴシック『火剋金』
古野まほろ

講談社 2010年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

 ようやく、完結。

こういう書き方をしてしまうと、お察しなのでは…

と思われると思います。

うん、一応「個人的には」を付け加えておきたいと思いますが

ちょっと微妙な感じを覚えてしまいました。

おそらくあとがきに出てきたやつとつながりがあるのでしょうけど…

(なおあとがきの代物はいまだに現出しておりません)

 

 感想

これにてシリーズは完結したことはしたのでありますが…

正直、今回は犯行が起きる場所が

難攻不落の場所を強調したような場所で

起きてしまうがためになんだか世界が私たちの届かないところで

起きているような感じがして、ちょっと世界観に浸ることができませんでした。

 

まあそうなる原因としては、この作品には

異形も出てくることがあるのが非常に大きいと思います。

一応コモが扱う眷属的な存在も出てきますしね。

なのでミステリーとしてきちんと成立はしづらいのもあります。

 

ただし、そんな異形との存在との融合をさせた、

という観点では非常に面白くはありましたがね。

 

もちろん、最後には水里あかねが立ち向かわねばならない

彼女の敵と対峙する場面があります。

無論その存在は実予にはいてはならない存在です。

なのであかねはそれを倒さねばならないのです。

 

だけれどもそこで葛藤があるわけなんですよね。

彼女はそういう意味でやさしい人間なんだと思います。

カルタの名人である一方、あるいきさつでエリートになってしまった

ちょっと複雑な感情を抱く兄を思う気持ち。

 

あ、今回は一応そのエリートの兄が出てきます。

きつそうな人間なのかと思ったら、誠実そのものの

好青年でしたね。

そしてちゃんと妹を大事に思う兄でした。

 

結末としては悪くなかったけれども

まあ。ね。

 

 おわりに

だんだんと巻を追うごとにあの妄想ダダ漏れも収まり

今回も変な妄想は決してありませんでしたが

なんだか読者は置いてけぼりを食った感じがありました。

何だろうね、未知の技術が出てきたハードSFのロボットアニメを

見ているような感じでしょうかね。

 

あとがきには別シリーズの旨の表記が出てきますが

いまだにそれ、出ていないのは気のせい…?