超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【古き時代のあらゆる記憶】宮口しづえ『胸にともる灯』

さっき見たらつかの間の天気回復だったけど

また見たら雨に変わっていました。

今日、いずれにしても無理ダッターヨみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

幼き日の思い出

あなたには、幼き日の思い出はありますか?

私はあることはありますが、それは本来の私の時代の記憶ではない

「別物の何か」だった時の記憶です。

(ここのところ複雑だよなぁ…)

 

だれしも、幼き時の記憶はあると思います。

そしてその時にけっこう衝撃の体験をすると

いつまでも覚えているものですよね。

 

この本は、数十年前の自分を思い出す

短編集的なお話です。

 

感想

なんだろうね、私はあまり幼き日の一時期に

あまりいい体験をしてこなかったためか、

恥ずかしい思いをしたり、悲しい思いをしたところのお話を読むと

とても胸が締め付けられる思いがするんですよね。

 

本当はこういうのを読むのは私は結構堪えるので

読み飛ばしたくなる気分なのですが、ぐっとこらえて。

最初に出てくるお話は、欲張ったがため(?)に

それを持っていった学校のテストで0点をとってしまうのです。

(そのせいではなく、たぶん幼き日の著者がそそっかしいだけかと…)

 

そのあとに泣いてしまうんですよね。

そうなってしまうとほかの子の注目を集めてしまうのです。

ああ、私はこの感覚、すごく嫌です。

放っておいてほしいのに視線だけが行く感覚。

 

それと他の人と違うというだけで独りぼっちというやつ

親戚がいないというところのお話がそうでした。

もうね、私なんかボッチも長いわけです。

だけれども学生生活でそんなのはノットウェルカムですからね。

本当病みました、まじめに病みましたとも。

 

このお話も本当に胸が締め付けられるほどつらいものです。

つらい経験は本当に針のように突き刺さるもの。

針、抜けませんかねぇ。

 

あ、こんなお話ばかりではないですよ。

早くに亡くなってしまったお兄さんのお話は

本当にお兄さんは著者に愛されていたんだな、と強く感じましたね。

だけれども、歌に関しては厳しかったようで。

 

こんな感じのお話が詰まっています。

今とは全く違った生活様式に

ただただ驚きでしたね。

 

おわりに

昔の記憶って、思い出したくないな…

これは私の個人的な感想。

だけれども本来はそれを糧にして、大事にしないとね。

この力は弱き人を守るのに使ってあげたいね。

 

おしまい