しっかり忘れないでおこう。
明日の有酸素は迂回が必要です。
(本来のルートでは通行規制につかまります)
花と流れ星 幻冬舎 2009年08月
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不思議な事件がまた
真備庄介が活躍するこの作品。
今回もまた、不思議な作品が
数多く出てきます。
中にはとんでもないものもあったりするのですぞ。
感想
基本的に結末が切ない作品が多いです。
ハッピーエンドに終わる作品もあるのですが
そこに至る事情を知ってしまうと
ちょっとやるせなさを覚えてしまうんですよね。
ちなみにとてつもない作品もありますよ。
それはなにかと以前話題となったいわゆるセクトを
扱った作品である「箱の中の隼」です。
(あの名称は使いたくないのでセクトとさせてください)
この作品は結構面白いいきさつがありまして
ひょんな行き違い(?)が生じてしまって真備ではなくて
道尾がそのセクトの施設へと行く羽目となってしまいます。
もちろん真備の偽物の道尾でも
さすがにこういうところの思想というのは非常に嫌悪感を
抱いているわけでして。
そういうのが嫌でもいやがおうにそういうのを見せつけられます。
ある事情(のちに事実は判明します)で狂ったようになってしまった
少女とか、セクトのおかげで目がよくなったという老人とか…
早く道尾は出たかったのですが
不運なことにこのセクトの施設に閉じ込められることとなります。
そして…
実は私最近、日本で一番危険ともいわれるセクトが
街中で布教活動をしていたのを見たことがあります。
掲げているカードの文字を見てピンときました。
そいつ、一番やばいやつだよ…
なのでこういうのって本当に厄介なのです。
宗教ではないのですが私が大嫌いで見かけ次第ブロックをする
ある連中や、ある連中もそれと同じ匂いがするんですよね。
本当アイツら嫌だ…
そして、最初に出てくる作品。
これはなんて事のない少年の作品ですが
すべての事柄を読み終えて、結末を知った時点で
どうしてこの少年は…と思われる疑問すべてが
解決します。
そしてその心の闇はどこまでも残っているんだな…
と痛感させられますね。
結末がすべて、のインパクトの強い作品でした。
おわりに
ハッピーエンドの作品は取り上げませんでした。
確かにめでたしめでたしだけれども
心の闇というものはどの年代にもかかわらず抱えてしまい
その行きどころのない感情は時に、刃になるんだなと思いましたね。
そう思うとどんよりするものがありましたね。
あまり読後感は良くないかな。
面白いんだけどね。
終