超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【根性論はロクなことないぜ】那須正幹『花のズッコケ児童会長』

今日は天候不良と家の事情により運動はなし。

明日はなんとか行けるけど寒いな。

きちんと防寒対策しておこう。

 

 

 

 

那須正幹『花のズッコケ児童会長』

花のズッコケ児童会長
那須正幹

ポプラ社 1987年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

その選挙は…

この作品は、ひょんなことから

児童会長なんて言う要素は皆無としか言いようのない

ハチベエこと八谷良平君が児童会長候補として

立候補するお話となります。

 

なぜそうなったかって?

何も最初から彼じゃなかったんですよ…

 

感想

内容はおちゃらけてはいるけれども、

よくよく読んでいくと本当にまじめなお話なんだよ。

だけれども悲しいね、世の中には津久田茂のような

一見するといい奴に見えて、超絶腹黒い人たちが

たくさんいるんだ。

 

なぜ彼がそういうやつかって?

一見するとすごいヒーロー面しているけど

実は裏で弱い者いじめをしているんだよね。

 

実は、そのいじめられていた子を助けた子がいるの。

それが我らがむこうみずくん、ハチベエです。

相手は実は柔道をやってるんだよね。

なのでハチベエは本当に身を挺して彼を守っているの。

 

ここで気づくよね、この津久田が卑怯者だということに。

そう、彼は本当に卑怯者だよ。

自分らのしたことを棚上げして、ハチベエたちを

卑怯な手で貶めたんだから。

 

ちなみにこの事件が起きる前に別の候補者がいたんだ。

この学校のマドンナともいえる荒井陽子ちゃんね。

だけれども、卑怯なことをされて彼女はつむじを曲げてしまったんだ。

 

確かに荒井陽子ちゃんの後援会のやったことはよくなかったけど

フェアじゃないよね。

でも、これって現実の政治の世界でもあることだよね。

狭い領域の世界でも起きているということは…

 

ちなみにほかにも候補がいるんだよ。

ちなみにハチベエがどうなったかは…まあお察しですわ。

確かにハチベエの言うことは小学生だったら望むこと。

でも勉強は大事だからね!!

 

おわりに

根性論の部分を最後に触れましょう。

ハチベエが守った皆本章君はやりたくもない柔道をやらされて

結局ひどい目に遭わされていました。

 

そう、スポーツはね、望んでやりたい人がやるものなの。

強制したり、できない人をあからさまに無理やりやらせちゃダメ。

そしてできない子をいじめるなんてもってのほか。

 

私は今でこそ筋肉の人だけどズッコケの子たちの同じ年齢の時

運動はからきしダメ、マラソンもダメ子でした。

今も走るのは嫌いだよ。だから有酸素は自転車のみです。

 

スポ根の時代、まーだあるみたいだね。

それで未来ある子の体を壊すんじゃない。

傷つく人がいること、忘れるな。