超雑読と趣味と

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【適切な距離の本音から】桶谷功『インサイト』

いつものところに無事にやることをやってきました。

結構混んでるわよね。

他の人と一緒に行ったので待ち時間中にコンビニ行ったら

カオスだったーよ。

 

 

 

 

インサイト
桶谷功

ダイヤモンド社 2005年02月

by ヨメレバ

 

 

 

 

消費者の本音とは…

ただ表面上をさらっただけの分析では

なかなか消費者が求めるものは理解できなかったりします。

 

そのためにリサーチを行ったりはするのですが

その形式がまずい場合、本音を聞き取ることができないのです。

(ほらほら、人って時に自分を偽るでしょ?)

 

この本では2つの有名な会社が出てきます。

そのうちの1つは…もうあるものと言ったら

間違いなくこれだ!!というと思います。

 

感想

この本はやはり、刊行年が刊行年のため

使うことのできない手法が含まれています。

 

実はこの本に出てくる1社というのは

アイスと言ったら間違いなく名前が挙がるであろう

ハーゲンダッツなのであります。

 

どうしてこのメーカーがこれほどまでに

おいしいアイスと言ったら…になることができたかの

歩んだ道筋が出てきます。

 

その中にはCMに関して出てきます。

ただし、画像は大変粗い画像なので

当時を想像することは難しいかもしれませんね。

(もう1社のほうは余裕でしたが)

 

この王者が出てくる前はアイスと言ったら

100円というイメージが強かったですからね。

まあ高級アイスのもう1強のメーカーが出していた

100円で買えたバニラアイスが私は大好きでした。

(もうないはず、その販売形式がもうない)

 

それを崩すためにこのメーカーは

大人のイメージをCMで徹底的に植え付けたのです。

その中には「官能的」という要素もあったので

CMには批判もあったそうな…

 

もちろんある程度の地位を植え付けても

ちゃんとその後もきちんとテコ入れはされています。

イメージを徹底的に植え付けた結果が

今なんですよね。

 

なお文中にはそのポジション争いに

負けた製品も出てきます。

1つは名前は聞いたことがありましたね。

もう1つは…あったの?有名メーカーとのコラボだけど

見たことねぇっす。

 

恐らく文中の通りでハーゲンダッツの陰に隠れたのでしょうね。

 

もう1つのほうは…

今は亡き格闘家の方がCMをしていた製品です。

彼、自殺しちゃったんだよね。

その名前見た瞬間に悲しくなってきましたよ。

 

今はCMは見かけないけど

個のCM以降もきちんと例のワードが出ていたのよね。

いわゆる商品名は覚えてもらえなくても

「~のあれ」で覚えてもらえるケースですね。

 

この会社ももちろん、ある手法により

きちんと奥底にあるニーズをつかんでいます。

コラージュ画像を使ってね。

 

おわりに

ただの分析では明らかに強い製品がある場合には

それを出し抜くことは困難となります。

だけれども、何を求めているかの「本音」を

さりげなく掘り出していき、それを製品化する…

それは大事なことだと思います。

 

買わされている感がないのって大事ですよ。

あ、感覚でほしい、と思えるものね。

結構あったりします。

 

まあ、手法としてはCM系は使えないです。

あしからず。

 

おわり