天気が変。
何とか明日、いけるかね。
動物の集まる家 草思社 1979年07月
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次々と動物がやってくる
この本はかなり年代が経っているので
動物園に関する内容は確実に古いです。
おそらくこのアメリカでも当時のようなことをすれば
今ならばSNSで総袋叩きにあいます。
それぐらい「そんなことはしてはいけない」は
当たり前なのです。
でもつい数十年前までは…
感想
ヒューズ一家には今日も、様々ないきさつの動物たちがやってきます。
違いといえば、それが犬猫ではなくて
フクロウだったり、アライグマだったり、野生のシカだったり…
つまり野生動物なのです。
ヒューズ一家は牧場経営の傍ら、
こういった様々な事情から野生の力では生きられなくなった動物たちを
保護しているのです。
その当時としては異例ともいえるでしょう。
この本、おそらくですが
あるアニメの後(数年後だけどね)に出ているので
ある種の警鐘を持って出されたように感じましたね。
うん、野生動物でなくてもね
動物を飼う、ということは人間とは勝手が違うから
本当に大変なんですよね。
特にうちの猫を病院に連れて行かなくてはならないときは
そりゃあ難儀ですからね。
うちのSNSによく出てくるあいつはいいんです。
普通に捕まえられるから。
でも別のほうは本当に難儀です。
一度どうしても手術をしないといけなかったのですが
連れていくまで難儀でした。
それが野生動物ならば?
それがいかに大変かはわかりますよね。
良くも悪くもあのアニメの残した罪は大きいと思います。
あれでだまされるのでしょうが
本中の通りで気性があいつは荒いのです。
部屋のものをずったずたにやられてしまう描写から
この動物は本来あるべき場所で飼うのが相応しいと
理解できることでしょう。
それと、この当時は本当に狩猟に関してはひどいもので
ルールを守らない人たちの犠牲になった動物は
本当に多いのです。
つまり、親を殺されて子供のみ…
この当時でも時期は規制がかかっているのですが
それでもルールを守らない人が多いんですよ。
子どもしかいない場合どうなるかは…わかるよな?
ヒューズ一家はそんな子どもたちの面倒も見ます。
ペットとして飼うわけではないので
野生に順応させていく飼い方となるのです。
(ただし完全に突き放す形ではないです)
中には悲しいケースも出てきます。
元の体が弱かったためだんだんと弱り
結局は静かに死んでいくケースもあります。
最後のほうにはあのくっさいあいつも出てきます。
ただし、救いなことにまだ子どもの。
だけれどもヒューズ家のイッヌが子供のやつの
くっさいものを食らってしまいます。
(幸い体を洗って何とか事なきを得ています)
あと、もう一つ読んでほしいところが…
おわりに
この本は確かに年数がたっています。
だけれどもね、あとがきに関してはすでに
訳者が危惧した状況になっている気がします。
住む域が狭まることによる害…
つまり食害等ですね。
そういうものに目を向けるのを避けた結果ともいえるかもしれません。
おそらくこれはあるアニメへの警鐘本だったんだろうな…
でも出版社がな…ちとマイナー。