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乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【いろいろと複雑よ…】飯田康之ほか「地域再生の失敗学」

いつまでも熱気がこもり続けるのも

なかなか難儀なものですぜ。

 

 

 

 

飯田康之ほか「地域再生の失敗学」

地域再生の失敗学
飯田泰之

光文社 2016年04月19日

by ヨメレバ

 

 

 

 

どうすれば、注目されるの?

都市部というものはいろいろなものがまあ集まっていますので

何をしなくても人は集まってきますし

労働源に事を欠くことはありません。

何でもそろう…絶対的な強みですよね。

 

でも、郊外となってしまうと

それは通用しなくなります。

そしてそこには様々な問題を抱えており

その集落の存続の問題も出てきます。

 

では、どうやってその問題を解決してゆけば

よいのでしょうか…

 

感想

出版年と昨今の感染症問題もあるので

ざんねんながら通用しないスタイルもあるのは

まあ、これはいつものように言いますが生ものの傾向のある

新書の宿命といえましょう。

 

ただし、使えない部分はあるものの、

これってなるほどな、と思える部分はあります。

それは1章に出てくる一時期はものっそいブームとなった

「ゆるキャラ」たちについてです。

 

結構その内容に関しては酷なことが書かれています。

それが今でもゆるキャラとして不動の地位を誇る

あのくまモンですらです。

 

なぜかといえばそのキャラクターで終わってしまうからです。

確かにくまモンも農産物等にキャラクター付与をしていますが

そこに特色があるかといいますと…そうではないといえますよね。

 

すっごく酷なことを言ってしまえば

その場所に「そこしかないもの」を出せなければ

地方にはお金を流動させるすべはないということです。

 

あとはこの本の終盤のほうに出てくる

離れた集落の問題ですね。

だんだんと人が少なくなり老いてくれば

だんだんと廃れてくる問題があります。

 

すんなりとその機能を移動できればいいですが

移転するにしてもちゃんとした準備さえできなければ

成功には持っていけないのです。

(現実本中の成功例はきちんと人のつながりができるよう配慮されています)

 

あとは集落とは違うけれども

ニュータウンの問題。

はい、うちの住んでいる県にも置き去りのニュータウンありますよ。

というか若かりしときにかかわっていた場所

いわゆるなんも配慮のないニュータウンでしたもの。

(もうね色々とアクセスが壊滅的、ショッピングセンターも車なしでは無理)

 

これも現代が生み出した問題だと思うんですよ。

最近のニュータウンはきちんと紐づけされるようになっていますけどね。

ある種の時代の家作ったろうのやつはね…

こういうところのやつやがて見放されて、ゴーストタウンになるんだろうね…

 

おわりに

この本の一部に関しては少しレベルの高い箇所があります。

ただし言われていることはごもっともなことで

結局手っ取り早い発展方法(近所にもあるよ)だけど

いざ見放されたら…というやつです。

なので結局は強みがないとということです。

 

あと、タイトルと内容は…だと思うの。

でも悪くはない本だからね!!

 

おわり