超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【戸惑う…とか?】アミの会(仮)「惑」

きちんと最近は間食をきっちり控えております。

体を締めるのに余計なものはさすがに取れんですよ。

 

 

 

 

アミの会(仮)「惑」


アミの会(仮)

新潮社 2017年07月31日

by ヨメレバ

 

 

 

 

その事実は…?

人生において、戸惑うといったことはあると思います。

ネガティブな意味合いがやっぱり強い作品ですが

そうでない作品も結構ありますよ。

 

…ただし、1作品ね、すごい地雷作品が。

(クッソ胸糞です)

 

感想

そのクッソ胸糞な作品は気が向けば紹介します。

ある複雑な関係性の姉妹のお話ですが

ネチネチドロドロとしたものです。

間違いなく「惑」のテーマは入っています。

ラストでな…

 

この作品は、LGBTを扱う作品があります。

「砂糖壺は空っぽ」という作品です。

ここに出てくる不運な「少年」の物語です。

 

何かにつけて彼は好奇の目にさらされ

いじめられ、身の置き所のない状態でした。

そんな中塾であった、一人の少女の出会いが

彼に一つの光をもたらしてくれます。

 

括弧書きが何を意味するかは読んでいくうちにわかります。

実は少年の気持ち、痛いほどわかるのです。

彼の本当の姿(本名)の部分ね。

 

これが今でも中の人(中の人はこのお話の人とは違う属性です)を

きゅっと苦しめる要因でもありますね。

名前を呼ばれるのは医療・公的機関は割り切れていますが

他人に呼ばれることを好みません。

その名前に入っている文字で苦しい思いをしてきたから…

 

このお話は、実に切ない恋のお話です。

切なくなったゆえんの部分もぜひ読んでほしいです。

彼女側の抱えたものに関しても他人ごとではないのよね。

若い子でハンデを抱える原因の病気で頻度の高い奴だから。

 

あとはラストに出てくる作品ですね。

この方は警察小説では有名人。

この作品にももちろんそういう設定で書かれています。

 

警察は家族にも、関係している事件は言えません。

だけれども妻は、その事件に妙な既視感を覚えたのです。

はじめは「火事だから」かと思っていたら…?

 

この部分が「惑」の部分ですね。

なんだろう、最後は心が温まるけど

うん、やっぱり夫はぶっきらぼうよ(笑)

 

では、最後に最強胸糞の作品をあげましょう。

「太陽と月が星になる」

もうこれは読書注意です。

 

姉妹間のゆがんだ愛情は、

時に妹を暴走させてしまう結果となります。

はっきり言ってしまえばこの妹を暴走させた

家族に原因があるといえましょう。

 

現実にこの子はまともに人間関係を築けなくなり

姉へと執着していくのですから。

 

でも「自分から変わる」こともできたろうに。

この作品は最後が間違いなく「惑」です。

でも口は悪いけど、因果応報だわ。

変な気を起こさなければみんな幸せだったろうよ…

 

本当この作品だけはウヘァな気分になるので

読むとき注意な!!(誉め言葉よ、もう清々しいクズよ)

 

おわりに

他には解決できない探偵にさせてほしいお話や

座敷わらしがかかわってきている連作集などもあります。

それぞれの惑う要素が見られますよ。

 

この最強胸糞作品以外は

そんなにきつくはないと思うので…

 

おわり