超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

蝉川夏哉「異世界居酒屋『のぶ』七杯目」

雨のち、とっても天気が良いです。

明日は有酸素行ってきますが…

なーんかデトックスしないと体が変なので

夜までこの調子の場合は強制デトックス使います。

(このケースで使うの久しぶりだ)

 

 

 

 

異世界居酒屋「のぶ」七杯目
蝉川 夏哉

宝島社 2021年07月08日

by ヨメレバ

 

 

 

 

その運河工事には…

今回は運河工事と、それを支える人、

そしてそれをよくは思わない人たちの物語があります。

 

そして、そんな中、一人の少女が登場します。

突然現れた少女。

どうやら彼女、訳あって一人になったようですよ…?

 

感想

私は残念なことに、ひねくれた視点で物語を見ます。

まあ見た目もそうですが大層残念だと自負しております。

そんな私がすごく読んでいて琴線に触れたのは…

 

「浚渫工事」このワードです。

つまり海や川などの底面を浚(さら)って

安全な船の道を作る工事なわけです。

 

ここでは川ですね。

なぜならば海賊ならぬ河賊が出る、ということで

川とみるのが一般的でしょうから。

 

今回はちょっと職業のために表立つことはできない

ゲーアノート氏がメインだったりします。

なぜかって?

謎の少女の代理親となったため。

 

ただし彼自身ではどうともできないため

薬師のイングリッドの所に預けられますけれどもね。

 

その少女はヘンリエッタという子です。

会ったときに食べたものがナポリタンなので

無論それが好きなものとなります。

 

ちなみに彼女の身内はだれかは彼女が口走るので

後々明らかになります。

そう、この一連の浚渫工事の悩みの種となる人物と

関係しているんですよね…

(この言葉を見つけたのがうれしいのであえて使ってみた)

 

今回ももちの論、メシテロは健在です。

一応、最後の方にはこの工事の悩みの種の人間と

関係者との直接対決が用意されております。

 

と、思うとすごい怖いのだろう?と思うでしょう。

だけれどもこの悩みの種の人物、

実は根っからの悪人ではないのです。

 

悪人では元からなく、

ある「やむにやまれぬ事情」からいわゆる

悪人の道へと進んでしまったわけです。

その結果彼がすさんでしまうきっかけの出来事が起きてしまうのです。

 

なぜそのきっかけが起きてしまったかは

そう「あえてやった」方の心情を見ると

刺さるものがあるはずです。

そう、求めていたものは「ほんの些細なこと」だったのですから。

 

何気にこの作品中には酒テロもあり

ハイボールまでもが爆誕していたりします。

そしてお酒のお供にとってもおいしいあの魚も

登場しますよ。

 

続き、まだ元ページにないのよね。

また書いてくれるといいな…

 

おわりに

少女のお話がすごく最後にグッとくるものがありました。

そう、何気ないものがないことが

どれだけ些細な少女の心を傷つけたことか…

 

今回は物語メインで読ませていただきました。

一人の人間の成長だったり…

いろいろな視点で読めますね。

 

おしまい