なんだかんだで痩せてきましたね。
有酸素は必要です。
明日はうーん…行きたいところあるけど蹴るかな…
ちょっと行くところと相性悪い…
毒殺協奏曲 原書房 2016年06月13日
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目的を果たすために…
今回は重いテーマの作品となります。
「毒殺」がテーマとなりますからね。
ただし最後に出てくる作品はそうではないかな。
現代編になったときのラストはどこか優しさを覚えるから。
実はこの作品は最初の作品からやってのけていて
あるゲームをやっている人は人物名と
設定に既視感を覚えるのです。
ン~?と思って著者のツイッターをあるワードで検索したら
ビンゴでございましたよ(笑)
感想
もうこれでこの作品は「読むしかねぇな!!」と思わせてくれました。
その作品は「伴奏者」という作品です。
合唱部に関わる先生が何者かに毒を盛られ
病院に運ばれてしまうのです。
どうやらそこには被害者である先生と何かのかかわりがあるものの
仕業のようですよ…
(まあ真相は…)
この登場人物がもうね、爆笑させてくれたのよ。
ゲームの登場人物が4名、出てきます。
3人は苗字部分、1名は名前で。
読んでいてなんかおかしいな…ナニコレと思っていたけど
続けざまに出てきたのでもう確信を持ちました。
現実に著者はこの出版当時にそのゲームをプレイしていました。
(今はやっていません)
作品としては切ない系かな…
だけれどもそれはたとえ真実を知った側も言えないとは思う。
墓場まで…でしょうね。
まあこの作品は知っている人だけが楽しめるやつということで
本当に面白かったと思うのは
ママ友(自称(笑))間でのいさかいや、嫉妬を醜く描いた
「ナザル」ですね。
なぜ(笑)にしているかはだんだんと読んでいくうちに理解ができることでしょう。
なぜならばこの物語の語り手である希江はいわゆる
「ぜぇぇ―――っていに関わりたくないウザ女」だからです。
当人はなぜママ友だと思っていた瞳に煙たがられるのかが
理解できないようですが…
この希江はバカなことに瞳が希江の住んでいる土地を離れて
いわゆる高級住宅街へと引っ越していったのを
瞳が疎ましく思っていた叔父を毒殺したせいだと思い
尻尾をつかもうとしたのです。
だけれども実は、そこに至るまでには
確かに毒殺は絡んでいたことは絡んでいたのですが
決定的な毒殺に関しては別の事情が絡んでいました。
つまり…
そしてその嫉妬はこの作品に出てくるクッソみてぇなボスママの息子が
瞳の息子を敵視して、その高級住宅街まで乗り込んで
暴行事件を起こすにまで至ります。
ボスママっていうものがいかにクソかがよくわかることでしょう。
結局は社会性動物の行動。
結局その息子もそのボスママにそそのかされて瞳の子供をいじめたのです。
ロクでもないよ、この関係って。
つまり言えば一人じゃ何もできないっていうことね。
なので最後に希江とこのボスママが社会的信用を失い
すっきりとしましたね。
毒殺部分は確かにあれだけど、自業自得さ。
おわりに
他の作品は結局自分の過去からは逃れられなかった
悲しき物語である「吹雪の朝」
ある種の返り討ちを食らう「劇的な幕切れ」等
本当に読んでいて面白かったです。
ただ最初の作品で全部持っていきやがった。
人物設定も少し異なりますが
2名に関しては公式設定を踏襲していやがります。
やりましたな!!
おわり