超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

【少年たちのスパイシーな経験】スティーヴン・キング「スタンド・バイ・ミー」

なんか有酸素行けないぞ、これ。

いけない日が多いのはちょっと困ります!!

 

 

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スティーヴン・キング「スタンド・バイ・ミー」

スタンド・バイ・ミー
スティーヴン・キング

新潮社 2010年09月

by ヨメレバ

 

 

とても強烈な体験

いろいろと事情を抱えた4人の少年。

特に二人の抱えた問題はなかなか強烈です。

どちらも身内からの暴力を受けており

特に一人に関しては精神が破綻しているんですよね。

(そのために迷惑を被る場面も)

 

あるまだ見つかっていない死体を探しに行くという

まあまあ罰当たりな(笑)理由で4人の冒険に行きます。

途中様々な困難に会いつつも

その果てしのない冒険に赴くのです。

 

感想

多感な時期だからこそ、居場所がないという心のきつさを

すごく感じることができるんですよね。

特にクリス少年は明確に優秀なのにかかわらず

クソみてぇな毒親のせいでその優秀さを活かしきれないでいます。

 

彼は本当に勇気のある少年です。

そんな彼は実は、どさくさに紛れてこのクソ親父から

あるものをくすねてくるんですよね。

 

これが実はこの冒険の鍵となってきます。

序盤にあるものが巻き起こす事件がありますが

終盤まではその存在は忘れられます。

でも、それは覚えおくとちょっと楽しめるかも…

 

途中ゴミ捨て場の番犬(!)に

危うく命を落としかけるという難儀な目に

あったりもします。

 

ここの住民はいわゆる「モンスターのような大人」を

象徴するような人間です。

だけれども少年たちはまだ幼さが残りながらも

きちんと彼に立ち向かい、最終的には

彼をこの地から追い出したのですから。

 

そして、一連の冒険が成就するときにもまた、

試練が訪れることとなります。

少しだけ別描写が入りましたね。

その連中と対峙することになります。

 

彼らは明らかに力もあり

年齢も4人よりも上です。

圧倒的な不利な状況ですよ。

でも…

 

実はこの作品の一番の場面は

この冒険が終わり、その後に関して触れたとき…

たぶん衝撃を覚えることでしょう。

 

そしてそれとともに、春夏編の作品と

つながりが見いだせることに気が付くでしょう。

(時系列的にはたぶんこっちの方が前なのかな…)

 

もう1つの作品は不思議なお話が繰り広げられる

不思議な場所での物語。

最後に出てくる未婚の女性のお話が

本当に印象に残りますね。

 

医者を信頼して分娩費用まで出した

一人の女性。

だんだん月満ちて、ついぞ出産のときに

事件は起きてしまうわけで…

 

一応少しばかりグロテスクな描写が

あるのでそこのところは注意かな。

でもホラーというほどではないね。

 

有名作品の原作ってこうだったのね。

 

おわりに

表題作は現実に戻っていくときに

本当に切なさを覚えるのよね。

まあ何かは本当ここで明かすと何も意味ないから

言わないでおく。

 

この瞬間に思い出を含めて、青春は終わるんだ。

そして出てきた現実は、酷なんだよね。

でも語り手は生きていくのよ…

(はい、お察し案件)

 

表題作も好きな作品だけど

やっぱり春夏編がよかったです。