明日は天気が悪くないといいな。
ただし、悪い場合は待機となります。
ちょっと足いたわるか。あまりひどいと故障になりそう。
太平記 小学館 2008年03月25日
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数多くの人が歴史を動かす
正直私はこういう古典にはあまり明るくはありません。
一応この本は訳がなされている本ですが
それでもなかなかとっつきづらさというものは否めませんでした。
まあ、これは私がこの時代の歴史が不得手というのにも
一因があるのかもしれませんが…
感想
歴史の舞台というのは様々な人が関わっているものです。
序盤には楠木正成が出てきています。
彼の活躍は特殊な戦法に出ていますね。
張りぼてを使って敵をだましたり等先述にはたけていたのだと思います。
だけれども、そんな人物にもいつかは終わりがあるのです。
彼もまた、この歴史の舞台から姿を消します。
そしてまた次の人物が出てくるのです。
だけれども、その人たちもまた
活躍を見せたかと思えば、敗走してしまい
身を潜めねばならなくもなります。
そしてどんなに偉大な人物でも
老いや病気には勝てないものです。
その死の手招きから逃れようと、神頼みに走ったりもします。
もちろんそれが成就する場合もありますが
それも奏功しない場合もあるわけです。
本当に、なるようにしかなりませんね。
この作品の終盤(一応この本、完訳ではないです、抄訳です)に
これまでの歴史を振り返る人たちの会話が出てきます。
その中には別の国の王の持つ運命に関して書かれています。
いわゆるそれは因果応報なんですよね。
その王は子供を非常に邪険に扱ってしまいました。
無論、その息子は不条理な扱いに腹を立て
いつかその王に復讐しようと誓うのです。
そして復讐に来た息子。
残り兵も500しかなくなり、
絶望しかなくなった王は神頼みに走ります。
その神(釈尊)はなるようにしかならないと言っていましたが…
ええ、その通りになりましたよ。
逃れたかに思ったけれどもふたを開けるとね…
残酷なものです。
歴史にifはないけどもしも
不条理なことをしなければ…なんですよね。
なのでこの話でない、南北朝時代の終結までの歴史も
因果が巡っているように思いますね。
結局は傲慢の限りを尽くしていると報いが来るわけで。
おわりに
難しい内容なんだろうけどこれ、完訳読んでみたいかも。
もっと仔細に戦いとか出てくるんじゃないのかな。
結構この抄訳だけでも血生臭い表現(一気に百人以上が死ぬ)は出るけど
もっともっと完訳だったらありそう。
いつか出会える機会がありますように。