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【古都の名店、現る】蝉川夏哉「異世界居酒屋『のぶ』五杯目」

明日からは片道な感じとなります。

1週間ほど本来のスタイルはお休み。

有酸素は続けるけどね。体締めるので。

 

 

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蝉川夏哉「異世界居酒屋『のぶ』五杯目」

異世界居酒屋『のぶ』五杯目
蝉川夏哉

宝島社 2018年04月

by ヨメレバ

 

 

 

 

古都の名店までが…

ここにきてノブたちがいることの名店が登場します。

その名前は「四翼の獅子亭」なんかかっこいい名前ですよね。

なぜ名店かというと神の舌を持っている料理長がいるから。

 

だけれども、その料理長に異変があった模様。

それに気づいたのは信之でした…

 

感想

本当に世界が広がっていきますね。

最大のライバル(?)である名店までもが

こののぶに訪れるのですから。

 

ただし、このライバルのお店は

ある問題を抱えているようで。

料理長の味覚もそうなのですが

副料理長がある理由により出てこないのです。

その要因にはどうやらいろいろあるようですが…

 

ちなみに意外なのはその能力を受け継ぐ素質は

女給仕の子にあったということ。

彼は彼女に罠をかけたのにそれもいともたやすく

見切ったのです。

 

だけれども、確実にこの副料理長も

間違いのない実力は持ち合わせているのです。

だけれども、結局偉大なる料理長にはやはりいろいろとかなわない以上

メンブレ状態になってしまったのです。

 

そんな彼らとのぶの見習いであるハンスが

古都の晩餐会という名誉ある機会に

お互いに料理をすることとなります。

 

店舗が違う者同士での料理。

ハンスの料理への姿勢に何かを感じ取った

副料理長こと小リョービクは

だんだんと本来持っていた料理への姿勢を取り戻すこととなります。

 

そして伝統の47皿目にまた一つ

メニューが追加されるのです。

48皿目、が。

 

実は、今回普段は冷静である信之が

異世界での特殊な料理を出す以上、

越えられない壁に当たり、ちょっと煮詰まってしまいます。

「古都らしさ」というものを出すには彼らは根っから染まっている

わけではないですからね。

 

そこでやけ食いをするんですよ。

でもそのメニューも、メシテロですぜ?

 

おわりに

ちなみに文中には少し意味ありげな文があります。

実は料理長である大リョービクは日本の料理を知っているんですよ。

これはもしかして…という感じにこれからが気になるところです。

 

あと、「四翼の獅子亭」はノブですらこなすことのできなかった

癖ありのある生き物の調理法を心得ています。

これがあるからこそ、強みなのでしょうね。

(結構試行錯誤しているみたいですよ。でもこの巻中では見いだせなかったみたい)

 

例の双子ちゃんも成長しているようですし

続きも楽しみですね。

 

おしまい