超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【驚くほどにあっさり目】高田崇史「QED 式の密室」

明日は立ち往生になるのか、否か。

まあどちらにせよ、きちんと日々を送ってはいきます。

 

 

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高田崇史「QED 式の密室」

QED 式の密室
高田崇史

講談社 2002年01月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 陰陽師の末裔の家での悲劇…

この作品は、ページ数を見て?と思いました。

いつもよりもボリュームが下手すると半分以下だな、と。

それはそうです。記念作品ということなのでね。

 

内容は陰陽師がらみ。

ページ数がページ数なのであっさりしすぎでね?とは感じましたが

ちゃんと読ませるところは読ませる感じでした。

 

感想

読後感は何ともなぁ…という感じですね。

ある種の恐ろしさを覚えるものでした。

一応この作品は密室殺人です。

だけれどもちゃんとそうなるような手法でそうなっているのです。

 

まあ殺人の手法よりも印象深かったのは

このなんともはやな殺人事件が起きてしまったいきさつですね。

そこにはまあ陰惨なものが絡んでいたりしますが。

 

つまり関係者がえらいこっちゃな目に遭いそうになったのです。

それは絶対にやっちゃいけないことです。

サイテーな行為です。

それを防ごうとした結果…なのです。

 

だけれどもそこから先が実に、実に陰惨すぎるのです。

まあその巻き添えを食らった人はさておき、

その後関係した人の思惑というのは本当にひでぇに尽きます。

もうね、人ではないとしか言いようがないんですよね。

 

つまりそのサイテーな行為を隠そうとした、ということなわけです。

もうこの時点で頭が思考を拒否しましたね。

似た経験をしているのでこういうのを見るとうわーになるんですわ。

 

事件はここで終わり。

本当にあっさりなものです。

 

そのあとのタタルのお話が印象的かも。

なぜ鬼ができたかや、陰陽師が盛んだった時代の

時代の事情とかも。

 

これがもうひどい代物ですよ。

今こうして、生きていること自体がどれだけ幸せで

恵まれているかを実感するぐらいに。

もう扱いは人じゃないんですよね。

そう、言ってしまえば宮廷外の人は…

これ以上言わないでおきましょう。本当胸糞が悪いものなので。

 

基本的に胸糞が悪い作品でしたが、

唯一参考になったものがありました。

私が日常でよく聞く地名ですね。

ただ住んでいるこの地域では聞かないかな。

 

その由来がまあまあひどかったですね。

いわゆる出るもの関係が絡むのですがね…

待て待てその地域普通にショッピングセンターも結構ある

なかなかのニュータウンですってば…

 

 おわりに

このシリーズにしては消化が良くないやつでしたね。

まあ企画ものだから致し方ないのかな。

次の作品に期待したいと思います。