天気予報を見ると、雪のマークがずっとついているんですよね。
なんか、定期巡回先まともな形でいけてないんだけど。
すごく困りますってば―。
NOVA 9 河出書房新社 2013年01月 by ヨメレバ |
え、なんか変なのがいるぞ
今回の作品は、トンデモ系SFが多い傾向にありましょうか。
歴史改変もの(しかもえらいこっちゃになってる)のがありますし。
もうね、歴史が根底からとんでもないこっちゃになります。
(登場人物がとんでもないことになる)
それと何気なくこう見ているものが登場人物として
しれっと登場してくるものもあります。
しかも印刷能力の無駄遣いしているの、この作品。
これはぜひ読んで、トンデモ加減を確かめてほしい作品。
感想
一番の推しはこの出版当時から技術の進歩がなされて
ほぼほぼ作品の設定に追いつきつつある百合要素ありの
百合百合しいSF「アトラクタの奏でる音楽」なのです。
この人の前に掲載された作品も
現実にそのうち出るであろうものを扱っており
目のつけ方がすごいな、と思うのですよ。
(いわゆる仮想彼女(もう亡き人を現実に持ってきてる)が印象的)
まあ、トンデモ加減が振り切ってしまっているのは
「晩夏」という作品です。
実はこの作品は印刷能力の無駄遣いもあり
文章数が少なくなっております。
なんで少なくなっているかって?
ある登場キャラクターをいじるのに使っているからさ!!
そいつはもしかしたらこのブログの中にもいるかもしれないよ!!
そいつが登場キャラクター。
普通はちょっとしたアイテムを身にまとっているけど
(アイテムをまとわないと別キャラ)
この本では、普段まとえないアイテムをまといやがるのです。
何気のない彼(?)の人生を振り返りつつも。
まあまあこちら側を飽きさせませんよ。
これでもか、これでもかいっ!!というぐらいに
奴は普段は絶対できない形に変化するのです。
まあくっつけるものはどこかで見たことのあるやつらです。
日常に目にするマークを身に着けてらっしゃるのが
実に実に滑稽で。
まあ、SFというには…ですが
キャラクターは現実にはしゃべりませんので
SFだよな!!うん。
それとトンデモなのがもう1つ。
本能寺の変を扱った作品があるのです。
史実に沿った展開がなされるのですが…
その史実にはない技術が出てきましてね。
歴史上の人物が変化しやがるんですよ。
極めつけは超巨大化です。
いつからこの作品はゴジラになったのか?
というぐらいのノリで巨大がしやがります。
人がです、しかも炎吐きます。
まんまゴジラですがな。
ですが最終的には自滅しますけどね。
そこだけ現実に即してらっしゃるよ、憎い設定なものです。
まあ落ちはこれは読んでほしいところ。
他にも大作家のかたのメロンが凶悪な敵となる
えらいトンデモなSFがあります。
これはやられた時の描写が印象的なので
一読の価値はあると思います。
(ひっどいやられ方をするので)
最後に、最初に挙げた作品を推しておきましょう。
百合SFというちょっと人を選ぶものがあるかしら。
でも確かSFマガジンかなんかでその手の特集は
取り上げられたことあったからあまり問題はないかな。
この要素にはタグ付けとかあったりと
まあ今の動画投稿系とつながるものがありますね。
そして評価が云々という要素は今、とってもその傾向が強くなっているので
この当時よりも親近感がわく物語なのです。
途中で彼女たちの関係性は危うくなって
鳴佳の音楽の力は落ちてしまい、
その結果、中傷に晒されることとなるのです。
なんかこれって今のご時世だとすごく共感できるんですよね。
ふるまい一つでその地位も揺らぐもろさというか…
ただ、この作品はハッピーエンドでもあるんですよね。
パートナーが作った技術はさらに研究を重ねることとなりますし。
(物語中ではまだ試験段階)
一部の要素はまだ現実になっていませんが
AIが進んでいくうちに実装されそうではあります。
ただ、それがよいか悪いかは私にはわかりませんね。
リスク面も見ないとダメだとは思います。
おわりに
あともう少しでこのシリーズも読み終えるんですよね。
どうやら新刊、出るみたいです。
出たらポチっておきましょうかね。