超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

【背景濃厚、真相あっさり】高田崇史「QED 東照宮の怨」

明日で有酸素(ロング)は今年最後ですな。

困難の年も終わるのですね。

あっという間です。

 

 

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高田崇史「QED 東照宮の怨」

QED 東照宮の怨
高田崇史

講談社 2001年01月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 東照宮が提示する、思わぬ事実

世の中には数多くの謎があり、よくよく紐解いていくと

とてつもない真相が隠されていたりします。

この作品もまさにそんな作品のひとつかもしれませんね。

 

感想

実は謎解き前までがとっても魅力的だったりするのです。

…嘘言っているように感じるだって?イヤイヤホントホント。

実を言ってしまえば真相部分は割とさらっとしか

語られないんだから困ったちゃんなんですよね。

 

今回の事件は三十六歌仙の絵巻がもたらす事件です。

これらを収集するものが殺されてしまうのです。

関わる人間はほとんどいわゆる資産家と呼ばれる人間。

だけれどもその裏側には…

 

一応裏側はこの作品においては「サブ」扱いだったりします。

「メイン」は一応連続殺人&誘拐殺人未遂なのではありますが

このメインに関してはイマイチ盛り上がらないのです。

 

それよりも東照宮というあらたかな場所であろうところが

もたらすそれはそれは真っ黒も真っ黒な事柄が隠されているのです。

 

それがこの作品のタイトルにもある怨なんですよね。

この世界には必ず一番上に立つ人がいる一方で

それがかなわぬ人たちもたくさんいるのです。

 

それが正当なものなのならばいいのですが、人はのし上がるためには

手段を選ばない生き物なものです。

卑劣な手段を使ってまでものし上がったわけです。

 

その結果は言わずもがなで恨みを多大に買うわけです。

なのでその主役になった人(ひどい目に遭った方)は

奉られるものには恨みが絡んでいたり

歌に関しても恨みがこもっていたりするのです。

(人の恨みこっわ)

 

まあ真相のサブの方はね…まさにこれも恨みなんですわ。

要するに決定的にやらかしたことしてしまったものがいて

その弱みを終始握られてきた人がいたわけで。

それに業を煮やしたがために事件の発端となる

三十六歌仙の絵巻(わけあり)が使われるわけなのです。

 

ちょっと作品としてはパンチが弱い感じ(終盤)なのではありますが

奈々とタタル間でちょっとだけときめく描写があったり

タタルの真相解明後に暴走した黒幕がタタルをぶちのめそうとしたときに

彼はその魔の手をさっと避けるんですよね。

 

それを明かすともうスポイルなので黒幕の言及は避けますが

圧倒的に恐ろしいやつを相手にしています。

何せ最終仕上げをしようと悪あがきをするぐらいなのですから…

 

 おわりに

風水関係は正直疎いのであまりとっつくことはできませんでしたが

人の恨みというものは抱き続けていくうちに

とことん、人を狂わせてしまうんだなと思いました。

 

今回の事件の発端に関してもその恨みが引き起こしたことでも

ありますからね。

そもそものきっかけさえなければ何もなかったはずです。

 

まあ、ある種それにかかわった人1名は気に入らないやつでしたので

すっきりはしたけどね!!

 

END