超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【迎えたくないものだけれども…】野田正彰「中年の発見」

ほぼほぼ動ける限りは有酸素が続きますね。

また私の日々の摂取物、補充しました。

悪夢のあれ、またとってみることに。

そしてなぜにMCTオイルはないのじゃ。

 

 

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中年の発見
野田正彰

新潮社 1994年03月15日 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 やがて迎えてしまうもの。

この年代になる、というのは受け入れたくないなと思う人も

多いかと思われます。

だけれども人は生きていくうち、不慮の事故等を迎えることがなければ

必ずこの時代を迎えてしまうものなのです。

 

うわーと思うことでしょう。

ですが…

 

感想

タイトルはあれですが、決して考えを強制する本ではないです。

むしろこんなことになる、変化していくんだ、という本ではあります。

そりゃあ社会にもまれたり、様々な人間関係を築いたりして

その人の中には様々な蓄積があると思います。

(ない人もいるかもしれません。まあそれは人それぞれでしょうから…)

 

それがゆえに時に行動を縛られたり、

時には逃げに走ってしまう場合もあることでしょう。

ある種今まで培ってきた経験がそれをさせてしまうこともあるのです。

 

そして体の衰え、というのも考えなければならなくなります。

つまり思考と同時に、体も見直さないといけないわけです。

特に睡眠に関しては変化が生じてくるものです。

私でもそうですし。

意識しないでいると本当に睡眠に関しては乱れます。

今日はこのように延長戦となってしまっていますが。

 

この本は実に親切な本だったりします。

なぜならばほとんどのコラムが元々雑誌連載から抜粋されたものなので

2ページかっきりで済んでしまうものがほとんどです。

ほぼ9割がたそうだといってもいいでしょう。

しかも見開きで終わるという親切さ。

 

それでもって印象にしっかりと残る文章の巧みさ。

こういうのを見るとすごく刺激されるものですね。

 

ちなみに中年の体と心、だけではなくて

少しタブー(?)かもしれませんが恋愛に関しても出てきます。

ただしダーティーなものではなくて

いわゆる過去の「成就できなかった恋」に関してです。

 

その当時ではいろいろな状況(若さゆえの地盤のなさ等)で

かなわなかったお互いの愛。

年がたってかなうかと思ったら…というやつです。

まあ…とついているので結果は言わずもな。

 

だけれども、その愛は間違いなく

今もなお心を揺さぶるんですよね。

印象に残ったほうはすんごく切ないやつでした。

時は本当に残酷です。そして境遇もまた。

でも確実なその人の愛だけは…

 

 おわりに

特に盛り上がりがあるわけではない文章です。

でも印象に残ったのは最後の方に出てくる中年が関わる恋愛と

著者の考え方に関して。

男女のあり方についてこの当時から~であるべきという考えを

持っていない人だったんですよね。

 

こういう人がその当時にいたことが驚きでした。

 

おしまい。