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【男女問わず、学びがある】宇野賀津子 坂東昌子「理系の女の生き方ガイド」

とーんでもないエラーをWEBで見つけてしまいましてね。

その対処につい1時間ほど前までかかっておりました。

何とか終わったよ、ついでにいろいろ修正しました。

 

 

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宇野賀津子 坂東昌子「理系の女の生き方ガイド」

理系の女の生き方ガイド
宇野賀津子/坂東昌子

講談社 2000年10月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 理系にだけくくるのはもったいない!!

一時期、理系女子がブームになったことがありますね。

まあ、仔細な情報は避けておきたいと思います。

あれは犠牲が伴いましたからね。

 

一応この本はその前の時代に出版された本ですが、

実はすでにその原因が本中で指摘されているんですよね。

やっちゃいけない!!と著者が指摘しているんですよ。

なのであの事態は必然だったんだと思います。

(ただし、一応著者はおしゃれは否定してませんからね)

 

感想

これ、理系くくりにしてしまうのがもったいないほど

良書で驚きました。

きっと女性がどうあればいいかという一つの考え方を

提示してくれていると思います。

 

一応、かの人が失敗した理由は、女性をあまりにも出しすぎたところですね。

何せ、この世界は確かに進出しやすく、活躍のチャンスもある分

どうしてもブランクが時に出てしまうのでその分の考慮も必要です。

 

なので、世帯を持つとなると本当に工夫が必要になるのです。

あとにあとには一部の理系(医学系)ならばチャンスはありますが

その他だと難易度が上がるのも事実なのです。

 

あと、医学系にはポストになる時期がおおむね決まっています。

これは私の知っている人(それに類似する系統)が現実にそのような旨を

言っていましたのでまあ間違いのないことだと思います。

当人はクソみたいな制度だよと言っていましたね。

私ももっともだと思います。

 

そして、この本でとてもいいな、と思ったのは

「視野を広げる」ということですね。

これは研究職は確かにそうなのですが

そうでない人たちでも大事だと思います。

 

視野を広げただけ、見えてくるものがたくさんあるということです。

現実に今いる研究に限界を感じた場合には

思い切って別方面に行った方がいいとも言っていますし。

 

それと驚いたのは著者の一人は「発生」を扱う人なのですが

それに伴って「性」に関しても扱っているんですよね。

そう、細胞分裂は性のプロセスですものね。

精子と卵子が結合し、命が形作られていく…

 

そう思うと性教育とつながっているんですよね。

なのでこの本で性教育も扱っているよ、と言われた時には

驚きましたが、発生とつながっていますものね。

 

それと著者は研究のほかにも基礎教育にもかかわっているんですよね。

どうすれば学生を振り向かせられるかにも苦心しているという。

そしてどちらの方もうちの母よりも上世代のハイパーママさんなんですよね。

 

ちなみに後に出てくる名前の方は

youtubeに出てきております。どちらの方も画像検索すれば出てきます。

芯のとっても強い方、というのがお顔からも伝わってきます。

 

動画に出てきている人の方はなんと「素粒子」を扱う人です。

ごりっごりの理系の方です。

そしてアクティブな方なんですよ。

 

本当、当たり前の地位を当たり前に思っていないということ。

特にある種の上のポストにいてはいおしまいということには

すごく異論を唱えているということ。

 

確かに、研究というものが重ねられていくと

情報はあっという間に塗り替えられていきますからね。

そのポストにいてあぐらをかいていては

本当ただの「役立たず」ですものね。

 

 おわりに

ちょっとぐだっておりますね。申し訳ないです。

この本は、あの理系の事件を念頭に置いて読むと

いかにこの世界が甘くないということがわかるとともに

女性が道を切り開いていくことの難しさを感じることでしょう。

 

だけれどもこれだけは間違いがないのです。

「物事に誠心誠意取り組む」「ちゃんと物事をこなす」

そして、積み重ねをいとわないこと。

 

本当に地道なことを成し遂げてこそ、女性が輝ける世界は

見出せるということなのです。

つまりそれは、女性だから~というのは甘えでしかないということ。

それがたとい子育てがあっても、です。

平等でいるということはそういうことなのです。

 

時に優しく、厳しいこの本。

タイトルこそ女性向けかな?と思いますが男性も読んでほしい1冊です。

女性の苦労を知ることもできると思うので。

 

終わり。修正作業も終わり。チカレター