超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【よくわからないけど、知らないといけないもの】加茂利男 ほか「現代政治学(第4版)」

むしむしする日が続きます。

今のご時世上、そろそろ劣化しつつあるメガネを買い替えたいところですが

今住んでいるところ、割とそういうのがポツポツ出てきているのです。

今日もポツポツ出ているので、まだ駄目ですね。

密なところに行くので…

 

 

f:id:misasaru:20191216092739p:plain

 

 

加茂利男 ほか「現代政治学(第4版)」

現代政治学第4版
加茂利男/大西仁

有斐閣 2012年03月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 なかなか身近に感じないもの

政治、と言われても「なんだなんだ~、縁ないよ」と思われる方が

多いですし、この学問そのものもそういう人たちが学ぶものだろ、

と思われがちです。

 

現実にこの本の冒頭でもあまり興味を抱いてもらえなくて

サビシイナァ…と嘆いていたりもします。

マイナーな学問というのは、本当に風当たりが厳しいものですね。

 

この本は手元に置いておくことを推奨したいと思います。

わかりにくい部分が結構見受けられますので。

 

感想。

うん、とっつきづらかったです。

執筆陣の皆様、本当にごめんなさい。

遠い場所にあるんだな、ということが伝わってきます。

 

でもでも、そうは言ってはいられないのですよね。

確実に興味をなくす、ということイコール

その政治をつかさどる人たちの横行を許すわけですので。

 

もしくは興味がないためにシステムにメスがしっかり入っていないと

その不備を突いて、とんでもないことをやらかすことがあるのです。

この不備を突かれてしまったのがかの大きな戦争であって

止める防波堤がなかったがゆえに異常な思想をはびこらせる

羽目となってしまったのです。

 

そして、現代では便利になった一方で様々な弊害も見え隠れします。

そのウェイトを占めるものとしてはテレビやSNS等ですね。

これは身近にある以上、人々に大きな影響を及ぼします。

 

それが全きものならばまだいいのですよ。

いい方向に進んでいくでしょうから。

でもでも…今の状態はどう思われるでしょうか?

肝心かなめの「知るべき」情報というのは黒いヴェールに包み隠されてしまい

大きな影響力を及ぼすであろうものには乗ってきません。

 

ただSNSには乗る場合もあることはあるのですが…

その情報が「真」であるかを確かめなければなりません。

何せSNSというのは悪用すれば、いくらでも悪い方向に煽動できるのですから。

ほらほら、このご時世で何人もの人が踊らされたでしょう。

そういうことなのです。

 

それを政治の主要な部分に使われれば…

ひとたまりもないわけですよ。

それがゆえに全く政治に縁がないわけにはいかないと思うのですよ。

 

おわりに

この本にはいまだに解決されない2つの世界規模で起きている問題が

出てきています。「戦争」と「飢餓」

特に後者は、一番手っ取り早いであろう解決策が

結局のところ効果は刹那の代物で、長期的に考えれば

意味をなさないということが提起されています。

 

それはそうなんですよね。結局その地域で対策できなければ

解決する方向には持っていけないのです。

受け身になって今う策は、策ではないということ。

これはそういう地域でなくても、この国の政策でもいえるのかも…

 

これは手元に置いておこうかな、と思います。

なんだろう、もっとしりたいな、と思いましたので。