超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【目に見えるものから、そうでないものまで】長沼毅 藤崎慎吾「辺境生物探訪記」

ゲーミング座椅子、始めました。

とてもうれしいことなので文字をあえて大きくしてみました。

快適すぎて、うれしさしかないです。

 

 

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長沼毅 藤崎慎吾「辺境生物探訪記」

辺境生物探訪記
長沼毅/藤崎慎吾

光文社 2010年07月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 この世には、生き物があふれている

我々が生きるこの地球、この恵まれた地には数多くの生物が

満ち溢れているといっても過言ではありません。

 

現に、こうして執筆している横では

キジトラ柄の雄猫がすでに人様のベッドで飼い主を睥睨しておりますし。

まったくもって図々しいものです。

 

その一方で、私たちの目につかない

細菌といったものもいることを忘れてはいけません。

今タイムリーなあのあいつも、すんごく小さいですが生物に変わりありません。

奴も繁殖して増えるのですから。

 

感想

新書としては異例のページ数を誇る作品となっています。

ですが前回紹介したあのベストセラーとは違って

対談形式となっていますのでさほど苦労はしないかと。

 

ただし…章によっては扱われる項目がやや高度なので

読んでいて?マークがつく可能性があることは否定できないでしょう。

ですがそれでも不快になることはないかと思います。

 

やはり一番興味深いのは、私たちが目にする機会が皆無といっていい

地下奥深くにいる微生物たちでしょう。

 

明らかに過酷であろう場所にいるわけです。

その命を長らえるためには特殊な機構を身体に備えなければ

生きてはいけないはずなので。

 

どうやらそれらはおそらくなのですが途方もない種類が生息していると

されてはいるものの、それらを採取するための手段が明確に

限られた場所なので本当に手間暇、費用が掛かるわけなのです。

なのでなかなか研究が進まないのです。

 

ありとあらゆる国がそれらの研究を行ってはいるのですけどね。

禁断のエリアにその手が伸びたとき、何が目の前に

繰り広げられるのでしょうね。

 

もう1つ、この本ではお勧めできる部分があります。

これはこの事実を突きつけらた時に「へ?」と思うかもしれません。

なぜならばその事実は事実だけどある種受け入れがたいから。

 

生き物がいる自体、破壊である

考え込んでしまうのではないでしょうか。

そして、そこに含まれている意味を考えてみると

その破壊の比率がものすごく他界のは我々人間と見ても

差支えないのではないかと思います。

 

何せ文明の利器は時に、莫大な数の破壊をもたらします。

目に見えるものも、そうでないものも。

そして生き物の種を消す場合もままあるのです。

 

これは人でなくても同じかもしれません。

生き物の数によって周辺環境が変わってしまう…

そう思うと「生=破壊」かもしれませんね。

いや、そうなんですよ。

 

 おわりに

この本はコラム部分の字が細かいのと結構専門的なものが

扱われている上、読むのに少々苦戦させられてしまいました。

まあ、好きなジャンルだからあまり痛手、というわけじゃなかったですがね。