超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【よくわからない、カオスな世界】松尾スズキ「老人賭博」

雨の日というものとにらめっこ。

予定を効率よく消化しないといけません。

 

 

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松尾スズキ「老人賭博」

老人賭博
松尾スズキ

文藝春秋 2010年01月08日:

by ヨメレバ

 

 

 

 

 ナニコレ?

原則本のレビューはごく一部の方以外はそんなにひどい評価は

下さないようにはしています。

まあ、以前やっていた場所ではあるお方に関しては

本当ケチョンケチョンにしていた記憶はありますが…

(広告散々出している割にひどい作品ばかりだし)

 

この作品はそういうたぐいではないですが、結局つかみどころがない

作品だったな、という印象を覚えました。

ページ数も文字数もあまり多くないですし…

 

感想、かけるかな…?

何ともつかみようのない作品だったように感じました。

おそらく、主人公の男があからさまに眼前の世界を冷めた目で見ている

というのが大きな原因かもしれませんね。

 

現実に彼は実質一度死んだも同然の経験をしているのです。

自分の一番大事であろう、顔を失う経験をしているので。

そしてお金もなくした彼は、身を粉にして夜の街のマッサージ師を

していたのですから。

 

そんなつながりで一人の男の弟子としてなぜかついていくことになった彼は

本当にダーティーそのものの撮影の世界にまきこまれていくのです。

なぜそうなのか?といいますとその撮影の世界には

違法賭博が当たり前のように行われていたからなのです。

 

しかもその内容が実に下んなすぎるのよ。

何回NG出すかとかいうひっどいのよ。

その違法賭博も個人間のかけだけでなく違法賭博店まで行くんだから

この撮影の面々たちはどこまでも救えないのです。

 

もうなんか読者は追いかけるのに苦労するような設定でしょ?

実際そうですし、主人公すらその世界を追いかけられていないですし。

しかもこの主人公はえらい目にあわされます。

しかも彼の罪じゃないのよ。

師匠の責任ですからね。

 

で、最後にとんでもないアホクラスの賭博が出てきます。

本当にここに出てくる人たちはクズオブクズばかりでしたね。

ただし、唯一の救いはグラビアアイドルの海ちゃんかな。

ただ、その子も抱えている事情は本当にひどいものです。

それでもくずなメンツの中では光的なものですが…

 

 おわりに

まあまあいろいろな意味でひどい作品でしたね。

主人公も、クズオブクズ連中も救えないのです。

でも、決して文章そのものは不愉快なものではなかったのですが…

 

ちなみに、この作品はなんとコミック化されているのです。

確かにコメディとしてならば面白のかもね…!!