超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

西川栄明「40歳からの都会2田舎8の生活術」

営業時間やら施設利用に制限が出ていますね。

本当にいったら、使えなくなっているのよね。

あらあらまあまあ…

 

 

f:id:misasaru:20191216092739p:plain

 

 

西川栄明「40歳からの都会2田舎8の生活術」

40歳からの都会2田舎8の生活術
西川栄明

講談社 2002年04月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 都会の生活は、疲労する

こんな思いをする人は結構いると思います。私のところも一応そういう部分には

入る模様ですが…(ただ、幸いにもラッシュとかは少なめですが)

私は地方在住ですので、残念ながら都会の喧騒に関しては理解し得る

状況にもおりませんし環境にもおりません。

ただ、ある程度の情報を見るにつけて、疲労していくだろうな…とは感じています。

 

この本は?

一応田舎暮らし(いわゆる地方在住)に関する本となっています。

ただし、これは新書に非常にありがちな事柄なのですが

タイトル相違の本となっております。あくまでも地方暮らしのハウツー本で

この本のタイトルのような状態は実際に住んでいる著者は

まだなっていない段階といえます。(オイマテコラとならないように)

ただ、現在はどうなっているのでしょうね…もう結構年数経っているし…

 

感想行きますか。

さすがに刊行年から10年以上経過しているので

地方暮らしに障害となっていた「ネットワークの問題」にかんしては

ある程度は改善されていると思われます。もうISDNなんて言う言葉も

まあまあ死語となりつつありますからね!!

 

それにスマホという強い見方もありますから、情報収集面に関しては

地方暮らしでもさほど障害というのはないように思えます。

ただ、ネットワーク環境に関しては少しハンデはあるようには思えます。

光回線とかは…どうなのでしょうね。

 

で、この本を読んで愕然としたのは

地方に移住することになって普通は当たり前だろうという事柄が

当たり前でないように指摘されていることでした。

 

そりゃあ、地方に移住するとなれば従来住んでいた都会のように

利便性の観点からしてもどうあがいたっておちるということはわかりきったことだし

収入の面に関してだって都会のようにそんなに仕事がバリバリ入ってくるということも

減ってしまうのですからやはり落ちてしまいます。

 

つまり、地方で暮らすようにするにしてもある程度計画性

(家族がいる場合には家族の同意が得られるか)がなければあっけなく破綻して

いやな目を見るだけだ、ということなのです。

 

だからこそこの本では完全に生活ベースを地方に移すのではなくて

ある程度の規模の仕事の場合はいったん都市部に移って

こなすという部分的な移住を薦めているわけなのですよ。

 

あとはある程度職場の理解があるところならば(手当が出る場合)

長距離通勤で家が地方という選択肢もとれるのです。

それならばベースを落とさずに地方へと暮らしを移すことができますからね。

 

まあ…それを行うに当たっては先ほどもしつっこく言った通りでして

ある程度の妥協というのは必要ですよ。

 

本当にひどいケースは終盤のほうに出てきます。

公共施設の利便性を地方にまで求めてしまう愚か者ですね。

図書館に関してクレームをつけたウマシカがいたみたいですよ。

そりゃあ都市部と比べれば地方は予算が限られるので新刊の入る

頻度も少ないんですよね。

というかそういうことできるお金があるのならば新刊くらい買えよと思いますが。

 

あとこれは覚悟しないといけないのですが

医療設備がやはり劣ってしまうこと。

そのために仮に救急車を呼ぶ事態になってしまうと

出動までにえらく時間がかかってしまい最悪の場合だとそこで

命を落としかねないということ。

 

だから決して都市で暮らしたベースを完全に切るべきではない、

といえるんですよね。

切る場合に関しては仮にそういう事態に陥っても一切文句を言える

権限はない、ということを自覚しなければいけないということ。

 

あとは…つながりはある程度は持つということですね。

人口が少ない分助け合う、というところが地方の場合は

重きを置かれている場合があります。

 

あまりそのつながりが欲しくない…それも理解できなくはありません。

ただし、それがいわゆる積雪のある地域だったらどうしますか?

積雪が多い地域だと冬は雪かきが定例行事となります。

 

その管理は各自に任されますがある程度、協力は必要です。

その協力をしない場合には周りに迷惑がかかる場合があるのです。

そんなのどうでもいい、といっていますと本当に排斥されますよ?

確かに膿家とかいう嫌なワードもありますが、ある程度折れなくて

その事態を招くようなこともままあります。

(まあ本当にウンコなケースもありますよ、そういう地域は申し訳ないけど

滅んで、どうぞ)

 

 

 おわりに

地域で悠々自適な生活…それを夢見る人は多いでしょう。

だけれども、それを現実のものにするにはちゃんとして気遣いが必要なのです。

その地域をきちんと知る、そして最低限の挨拶をする…

それだけでも本当に印象が変わるんですよ。

 

基本、どこに行ってもそれは一緒だとは思いますね。

田舎でも、都市でもね!!

 

おしまい!!