超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

洋介犬「ジゴサタ~地獄の沙汰もお前しだい」

カオスティックルームも片付き始め心地のいい日々を過ごしております。

すっきりすっきり。

 

 

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ジゴサタ〜地獄の沙汰もお前しだい
洋介犬

日本文芸社 2020年01月29日 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 へるっ

こんな見出してごめんなさいね。これはこの漫画中に出てくる効果音。

何せこの作品は地獄で働く刑吏たちを扱っています。

出てくる罪状は決して、私たちには縁遠いものではないと思いますよ。

 

この作品はSNSでその作品に関して知っており

作者の公式アカウントでも公開されております。

この単行本にはプラスで地獄の設定や書下ろしまで付いています。

買って損はないですぞ?

 

じゃあ、感想行くよー。

この本を読み終えた後に感じる感覚は背筋がピンと伸びる、そんな感覚でした。

この様を見て、確かにスカッとはすることでしょう。出てくる人たちは

それ相応の悪行をなした人たちなのですから。

 

たとい、それが現実の部分で決してさばかれなくても

その後の世界の安泰なんか知りません。特に死んだ後なんかはね。

まあ、たまにそんな本が出てきてはいるけれども

それを鵜呑みになんかできないでしょう?誰も知りえないのです。

 

だからもしかしたら、ですけれどもここにいる刑吏たち、

もしくはニノス王に出会う可能性もあるかもしれません。

その行いがあまりにも悪くどうもしようもない人間なのであれば。

私はここで、きっと消えるまで罪を負う立場だと思っております。

存在自体が罪ですからね。

 

本当によくもこれだけの事柄をまとめたな、と思いました。

確かに完膚なきまで刑吏の皆さんにボコボコにされるものもありますが

処刑の中には温情があるものもあるのです。

 

例えば、生前に「知」がなかったがゆえに自分の娘を殺した男を

裁判中に殺した女性。

もちろん、この本の定義で言えば地獄行きなのですよ。

だけれども…

 

罰に関しては確かに罰なのですが温情のあるものなのです。

確実にやり続けなければなりませんが

それは、決してその女性に対してはマイナスには働きえないものです。

 

それは介護疲れで母親を殺してしまった男性にも当てはまるのです。

決して好きで殺人なんか犯したわけではないんですよね。

苦慮して、苦慮してどこにも頼れなかったあげくどうしようもなく殺めてしまった…

この男性の罰も温情ありになっています。

 

この作品には天国サイドのものもあるよ

天国の住人サイドのも少し出てきます。

ただし、それが出てくるケースはほとんどが虐待事例。

そのうちの1つに関しては生前その子が何をなされたのかはわかりませんが

おそらくですがその子の大事な守るべき部分を毀損したんだともいます。

だとすればなんとなく、つじつまが合うんですよね。

 

あとは刑吏に会いに来る人もいます。

この作品の刑吏はいわゆる天国と地獄の間の煉獄というところの人で

刑吏になると刑期が短縮されるのです。

つまりこの作品の主人公も罪こそは犯したものの地獄行きではなかったということ。

 

この天国から刑吏に会いに来た女性は

考えさせられるものがあるんですよね。

世の中には、誰しもがやりたくない仕事、というものがあります。

たとえとしてはあえて出しませんが聞けば「ノー」と答えるもの。

でもそれで生計を立てている人がいて、もしも彼らがいなくなってしまえば

世界は回らなくなってしまうということ。

 

これは地獄の刑吏ならずともどこでもいっしょなんだなと思いました。

職業に貴賤はないんですよね。

たとえそれが、罪を犯した側に有利なことをしなくてはならない場合でも…

 

おわりに

この本の著者の方は読者の心に刺さるというか忘れられないような作品を

数多く書いていらっしゃる方です。

これとちょっと似たテイストのコミックもあるのですがそれもまた

手に入れたいなとは思っております。

 

SNSというものの進歩は素敵な作品に出会えること。

特にコミックとか新刊系はおのずと触れる機会があまりないので

SNSという力はすごいなとつくづく感じております。

 

おしまい!!