超雑読と趣味と

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小谷野敦「退屈論」

明日で今年の移動は公式なのはおしまい。

ふーあっというまでしたな。

お疲れさまでした。

 

 

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小谷野敦「退屈論」

退屈論
小谷野敦

弘文堂 2002年06月 

by ヨメレバ

 

 

【感想】

一部の人には「この本こそ退屈だ」

というなかなか鋭い意見もありましたね。

人をとらえる力が巧みな人だな…

 

 

表紙に騙されるとかなり手痛い目を見ます。

いわゆる専門家畑の人なので

読みづらさを感じてしまうかもしれません。

それと、かなりの頻度で批判が出てきています。

 

 

決してその批判はかの書評家(笑)のように

特定作家の人格を徹底的に

否定するような行為には至らないのですが

それでも1か所のみやや人間否定に近いものがあります。

論調こそ汚いものではないのですがね。

 

 

ただし、その批判、実はその批判元サイドの

その人がおかしくなった(らしい)原因について書かれた部分を

読んだことがあるんですよ。

戦場にも行った経験のある人です。

 

 

やはり大事な人を失うのはダメージがでかいのでしょうね。

これも退屈論に入るかも。

結局それを紛らわせる重要な友(会話等)がなくなったから

そのおかしさが文章という形で露見したのでは…

つまりその方はいい緩衝材(?)だったのかも。

 

 

中身はタイトルの通りです。

最近はさほど同じようなことをしても退屈とは

思わなくなりました。

と、いうかそう思っていたらトレーニング週5選手

こんなにも続けてないわよ。

 

 

退屈というものはとにかく大敵。

それは地位のあるなしに関係ないと思います。

むしろ地位のある人のほうが昔の場合は悩まされていたのかも。

 

 

そして、現代に関してですが…

実はここには書いていませんが

情報をきっちりとまとめていくと

退屈からある衝動に走る人が

一定数いるのですが

どうしてそうなるか、ということがわかってくるのです。

 

 

それは、ぼかしては書きますが

自分で考えるすべを持たないことですね。

だからこそ、その後のおっそろしいまでのリスクを

把握できず、あのような行為に走ってしまう。

 

 

その退屈はいいものじゃないよ、といいたいです。

まあ、その退屈を紛らわせるのに相応しい手段を

考えもしないのですから、無理でしょうね。

 

 

あと、別の人だけど

ある私が好まない人と同じような人が

本中で批判の憂き目にあっていました。

言っていることがその人と一緒だよ。

批判されている人。

 

 

表紙読みすると、痛い目見るよー。