何とか終わらせないといけないものを終わらせること。
それが複雑怪奇であるほど
やりがいがあるということ。
ウィトゲンシュタインのウィーン 平凡社 2001年03月
|
【感想】
2連続哲学と来たんだぜ…!!
まったく、この哲学という代物は
まるで暴風に舞う落ち葉とか砂のごとく
こっち側に無遠慮で牙をむいてくるものだねぇ!!
私はこのように、哲学には大変疎いです。
そもそも学んでいた学校も
その分野ではなくて哲学はやったことはやったのですが
残念ながら選択科目の一つ。
解説されても何もわかりやしませんでした。
…わかろうとしなかった、というのが正しいかもしれません。
彼の哲学はまさに独特の世界観を
なすといわれています。
私は名前しか知りませんので詳しくはよくわかりません。
だけれども、彼がそんな考えを抱くようになったのは
ウィーンの時代背景と彼の家庭環境にあったといわれます。
という書かれ、恵まれた家の人なんですね。
そして音楽と関わり合いがあった、
ということに驚かされました。
実を言いますとこの本、
私がクラシックで薦めてくれるな!!と
ぶーたれて拒否する音楽家、まとめて2名出てきます。
なんでみんなこの二人やたら推してくるんだろう。
一人は聴いたけど魅力が何かわからなくてね…
多分そう感じたのには無理もないでしょう。
彼ら、いわゆる哲学とか心理学の人と
つながりがありましたからね。
哲学は言ってしまえばそういうジャンルとは
親和性が高いといわれていますからね。
同様に数学も。
心理学で思い出しましたが
私がフォローしている心理学のアカウントの
本人様もこの本に登場するのです。
意外だったのは彼の取った行動が
いわゆる社会主義方面だったこと。
まあ、言っている言葉の数々からしたら
決して符合しないわけじゃないのかな。
ほとんど私には暗号の呂律でしたが
有名人物がいっぱい出てきていて
そこに接点があった、ということを
知ることができただけでもこの本を読めたことは
プラスだったと思います。