超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

2022-01-01から1年間の記事一覧

【その秘密には…いろいろあるわけで】アミの会(仮)『11の秘密 ラスト・メッセージ』

今回のテーマは秘密。ただしほとんどが死んだ後の場合が多いです。(ただし別の意味のラストもあります)心温まる作品が多いですが中には救えないやつも…

【人はむごいもの】高田崇史『QED~ortus~白山の頻闇』

完結してる…はずだけどシリーズはもりもり出てくるんだよね。今回は奈々の持つ特性が自分の身内に向いてしまう悲しいケース。だけれどもそれは身内のもう一人も同じよね…?もう1つの作品はある運命に甘んじなければならなかった女性の視点が切ないです。

【身近で見た、母の姿】増田れい子『母 住井すゑ』

この方の母親は部落差別に関して取り上げた作品を書いた人です。実は、本を読んでいると何かに気が付くはずです。そう、旅をする描写がないということ。実は彼女の出身地は…

【新説を成立させるには…】パストゥール『自然発生説の検討』【再読】

新たな説を成立させる…そのためには莫大な労力を要します。しかも著者の環境は金銭面も含めお世辞にいいものではありませんでした。研究の鬼は地道な研究によりその説に近づいていきます。

【とてつもない世界へのいざない】中沢新一『チベットのモーツァルト』

多分これはある種の学問をかじっていないと文字化けした文章にしか見えてこないもの。宗教と哲学の親和性って本当に高いんだなと感じましたね。

【南星屋、ピンチ!!】西條奈加「亥子ころころ」

ちょっと訳あり(有名どころのご落胤)な店主と、その子供、孫がおいしいお菓子を届ける心温まる作品、2冊目です。なんと、治兵衛が負傷してしまいます。だけれども救いの手は思わぬところから…

【豊かになること=幸福ではない?】三浦展『「家族」と「幸福」の戦後史』

多分この問題は今もずっと引きずっているように思えます。もしかしたらもっと根深いんじゃないかな。解決できることはないけど対策はできる気がするの。

【そいつは表現できないよな…】那須正幹『とびだせズッコケ事件記者』

新聞は文字で情報を発信する媒体。イメージをどういう風に沸かせるかって大事ですよね。今回はそんな学級新聞に三人組が挑みます。

【月は不吉】高田崇史『QED~flumen~ 月夜見』

今回は奈々とタタルの素敵なデート(?)なはずでしたが、行先で連続殺人事件が発生します。その関係性は月が関わるもの。いったいなぜその殺人が…?

【登場人物、救いようがねぇ】土屋隆夫『妻に捧げる犯罪』

ミステリー作品だけれども、こんなにも登場人物がクズ過ぎる作品、あんまりないような気がします。全員もれなくクズよ?

【とてつもなくおどろおどろしい】江戸川乱歩ほか「恐怖小説コレクションI 魔」【再読】

かなり前の再読本です。前ですので忘れているのは仕様で(笑)冒頭からなかなかのグロテスクな作品が出てきます。昔の作品なのでその時代特有のグロさがね…

【環境を変えるのには痛みも必要】熊沢誠『リストラとワークシェアリング』

労働の問題、というのは実に根深いです。そしてこの不況、会社が雇用者を容易に切ってしまいます。だけれども切るのは簡単。その後が最悪なんですよね…

【初恋という言葉には…】アミの会(仮)『初恋』

初恋という言葉の甘い意味だけにとらわれてしまうとかなりきつい思いをする可能性があるかも…?でもそういう作品のほうがインパクトはとてつもなく大きいのよね。

【人は懊悩する、だから哲学はあるのか…】スピノザ『知性改善論』

まず、あらかじめ宣言します。中の人は致命的に哲学を不得手とします。なので感想は破綻しているであろうことをお許しください。経験を積めばどうにかなるのかな…(この本文にも経験という言葉は出てくるけど…)

【誰もが知るであろうこの作品には…?】府川源一郎『「ごんぎつね」をめぐる謎』

教科書に載っており「知っている!」の世代が多いこの作品。だけれどもこの作品には知らないことがいろいろと隠されています。多分いろいろがなければこうも取り上げられなかったのでは…

【未来はいかに…?】藤村幸義『老いはじめた中国』【再読】

こういう作品って悲しきかな、寿命の短い本です。新書の性、というのを如実に表現していますね。だけれども結構お、と思えるキーワードは出てきました。

【ちょっとだけ秘密のある店主】西條奈加『まるまるの毬』

実はこの方はこのシリーズではない、別のシリーズが有名だったりします。実はBSでドラマ化されているのですから。今回はある店主にちょっと訳がある菓子屋で起きる「菓子」をテーマにしたほっこり作品です。

【なぜか、江戸時代へ…!!】那須正幹『ズッコケ時間漂流記』

三人組、時間を超えちゃう!!スケベ心(?)を起こしたハチベエがきっかけで江戸の時代へといってしまいました。もちろん、変な格好なので大変な目に遭ってしまいますが…

【その家には忌々しい事実が】高田崇史「七夕の雨闇」

一応QEDのサブシリーズで現行出ているのは最後。(完結させてないみたいなので)ただし、ものすごく意味深な部分が出てきており本編にこれなんかあるんじゃと思っております。

【妻の失踪は思わぬ事柄を…】土屋隆夫『赤の組曲/針の誘い』【一部読了】

都合により一部読了本となります。(針の誘いは既読のため)一人の女性の失踪が招く連続殺人事件。そこには決して触れられてはいけない真相が…?

【日本人の嫌な部分】島本慈子「ルポ 解雇」

この問題は今でも根強く残っているように思えてなりません。まず、それを議論する人たちに改善しようという意識がないのも大問題だと思うのですよ…

【なぜ陛下は誘拐された?】横田順彌「菊花大作戦」

著者は本来はSF畑の人です。「ハチャハチャSF」というとにかく楽しい作品を書くことで定評の方。今回は非SFものですがやっぱりハチャハチャしていますよ。

【秘密裏の作戦、そしてその後…】福井晴敏「終戦のローレライ(下)」

怒涛の如く読ませる…こう思わせてくれる小説というのはまれにしかありません。この作品がまさにそうなのです。終盤の描写は圧巻の一言です。

【待つだけの時代はな…】池田和臣「逢瀬で読む源氏物語」

意外かもしれませんが、この有名作品ってそういう描写はとてつもなく控えめなんですよね。「エロス」というよりはその後の展開のほうがね…それだけ粉ふりかけたらな…

【あくまでも参考程度にね…】吉田照幸「『おもしろい人』の会話の公式」

久しぶりの自己啓発本。著者はある有名な連ドラに関係した人でもあります。ただし…これはねぇ…

【ようなものって、何よ?】清水義範「バールのようなもの」

この作品は結構なブラック要素があると思います。結構鋭く風刺している作品も見受けられます。(メディア系)そりゃあ彼らは勝手やるから著者も嫌だろうねぇ…

【相反する2つのテーマ】アミの会(仮)「嘘と約束」

相反するワードが出てきております。だけれどもきちんとこのキーワード通りのものが出てきますよ。1つ、ある種のもの好きにとっては面白い作品があります。それぞれの嘘と約束。様々なテイストを味わえますよ。

【その出来事って…なんのせい?】那須正幹「ズッコケ心霊学入門」

心霊写真を撮ってやろう!!そんなちょっとしたいたずら心は写真にそれらしきものが移ってしまったからさあ大変。大人が絡む大騒動に…!!

【なぜ、恐ろしい毒をまとうのか】高田崇史「パンドラの鳥籠」

このシリーズで一番危険な相手と主人公たちは対峙することとなります。使っている毒がとにかくやばい代物で、ある人の助力なくしては命すら危うかったのです。

【漱石の食】藤森清「漱石のレシピ」

昔の食糧事情は今とは本当に違うんだな、と思います。特にこの作品の副題になっている駅弁。今でこそよりどりみどりですが昔のそれは…衛生事情もあったのでしょうね。