超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【おしまいの人にならないようにな】アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」【再読】

この作品は…タイトルの意味も読み終えたときに理解できると思います。どこまでも救えない作品ですが人はだれしも「ある種の気遣い」ができない人はこうなる運命なのかもしれません…

【変人が抱いた初恋…】高田崇史「QED~flumen~九段坂の春」

このシリーズでは初めての連作短編集となります。貴重なタタルの初恋を描いた作品と彼らがのちに事件に巻き込まれる宿命なのを示唆する表現が出てきます。それときちんと読んでいればある事件の前の時系列も出てきます。(ただしやっぱり胸糞)

【古都の名店、現る】蝉川夏哉「異世界居酒屋『のぶ』五杯目」

様々な仲間も増えてきた「のぶ」。ついに古都の名店の従業員までがこののぶにやってきます。どうやら、その名店の料理長はかつて「神の舌」を持っていたようですが…

【すべての終わり】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠への航海(下)」

長かったこのシリーズも、いよいよこれでおしまいます。再び人類の前に、にっくきマンティスが姿を現します。だけれどもどうやら今回は様相が違うようですよ…

【人が抱くある種の運命】宮本輝「睡蓮の長いまどろみ(下)」

この作品には明確な「解決」というのはありません。それに不満を覚える人は一定数いることでしょう。だけれども、人はだれしも、そのような事態に見舞われるとは思うのですよ…

【だんだんとつながっていく…】土屋隆夫「影の告発」

作家名を聞いたことのない人でしたが読んでよかったと思える作品でした。事件を追及する人には特に秀でた点はありませんが、着々と犯人に近づいていくのが興味深いです。

【事実がヌッと浮かび上がる】山村美紗「故人の縊死により」

超有名作家さんですね。さすがと思えるほどの出来となっています。今回の作品は検視官である江夏冬子が一見すると…と思える事件を解決する作品です。最後に思わぬ事実が出てきますよ。

【どうあがいても、絶望?】西尾維新「掟上今日子の裏表紙」

1日で記憶がなくなってしまう稀有な探偵「忘却探偵」な、なんだって…彼女が殺人事件の犯人だと…!!しかもどうあがいても彼女にとっては圧倒的絶望な環境だぞ!!

【死者のいる世界軸】大森望責任編集「NOVA+ 屍者たちの帝国」

今回はそれぞれの作家さんが共通のテーマで屍者のいる世界を書いております。どこかで見たことがある人や世界観が出てくるのでとっつきやすいかな。

【厳しい環境での、生命の営み】竹田津実「跳べキタキツネ」

触れ合うことは許されない生き物ですね。なぜならば、彼らにはある原虫がおり、最悪命を落とすから。そんな彼らの生命の営みをとらえた写真集です。

【その男は…】ジャック・シェーファー「シェーン」

この映画の名前は聞いたことのある作品なはずです。西部劇ですね。一人の少年が出会った、謎めいた男シェーン。彼は何かを持っていました。とてつもない何かを。

【これは、絶対に何かがこの先あるぞ…!!】高田崇史「QED 河童伝説」

小作品からの続き物。あの厄介なストーカーが登場しますがなんと…殺されてしまいます。どうやらそこには製薬会社が絡むある種の黒い事実が隠されているようですが…

【あの調味料…大事よね】蝉川夏哉「異世界居酒屋『のぶ』四杯目」

チート能力は「胃袋をつかむ」のみ!!そんな作品も4冊目となりました。今回はのぶの料理に大事なある調味料がこの世界にある…!!という噂が流れてきまして…

【暗い過去と、さらに奇怪な出来事】宮本輝「睡蓮の長いまどろみ(上)」

主人公は普通に生きているものの、抱えているものがハードな作品です。彼は生みの親に実質捨てられています。そしてひょんなことから、その捨てた親に普通を装い、あっているのです。なぜ彼女は、彼を捨てたのか…

【人類の逆襲、始まる】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠の航海(上)」

長かったシリーズもこれにておしまいとなります。当初はここまでは書かれないはずだったんですよ…?ついに機械に押圧され続けた人類に逆襲のチャンスが訪れます。まるで一人の青年を待つかのように…

【何かとんでもないものを盗む模様です。】西尾維新「掟上今日子の旅行記」

眠ってしまうと記憶をなくしてしまう「忘却探偵」8冊目の今作は舞台はフランス。エッフェル塔を盗み出す怪盗が現れたようでひょんなことから隠舘厄介はその事件に巻き込まれてしまいます。

【花見のはずが…壮大な名所巡りへと。】高田崇史「QED~ventus~ 御霊将門」

こちらはQEDのサブ的な感じの作品です。殺人事件は起きませんがちょっとした事件(ただし終盤ダーク)は発生します。単なる花見のはずがだんだんと規模が大きくなっていくぞ…!!

【起死回生と、本能と】桐野夏生「光源」

起死回生をかけた映画製作、そこにはまあまあいろいろと訳があって…人間の醜さ、がめつさ…いろいろ浮き出てくる作品です。だけれどもその表現が強烈すぎる故、読者は選ぶでしょうね。