超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【驚くほどにあっさり目】高田崇史「QED 式の密室」

まず、手に取って驚かれることでしょう。「この薄さ、脅威だぜ!!」とね。前のシリーズのように、重厚感にあふれていないんですよ。ただそれでも要所要所おもしろいポイントはありますが。

【ワンパターンじゃないんだけどさぁ…】種村直樹「軽井沢・奥大井連続怪死事件」

高杉警視シリーズもこの作品でラストとなります。鉄道を扱っているのは面白いけれどもやっぱり粗が目立つのが否めないのか、打ち切りという感じでしょうかね…

【主人公たちに付きまとう、脅威の存在】グレゴリイ・ベンフォード「夜の大海の中で」

海外のSFの中にはとっつきづらい、と思われるものがあります。この作品もそんな類に入ってしまうかもしれません。主人公に付きまとう存在が不気味、かつとっつきづらいので。

【子供の闇と、大人の闇】藤沢呼宇「ぼくらは月夜に鬼と舞う」

児童書というと大人も楽しめる作品が多いです。だけれども、この作品に関してはちょっと違うかもしれません。なぜかって?無駄な勘ぐりをしちゃうから。

【ただただ、そこには穏やかな時が】カズオ・イシグロ「日の名残り」

言わずもがな、ですね。ノーベル文学賞作家の方です。賞を獲得する前からその名前はよく聞いてはおりましたがようやく、読む機会に恵まれました。

【おいてけぼり】吉野まほろ「探偵小説のためのエチュード『水剋火』」

この世界には数多くの本があります。文章の表現も様々。一応私も数多くの本を読んできた身ですが、ここまで癖が強烈な本、なかなか見ませんぞ!!

【彼女は眠り、忘却する】西尾維新「掟上今日子の備忘録」

ミステリーには探偵というものが重要な要素を持っていたりします。ですが、この作品に出てくる探偵は「記憶リセット」がなされてしまうのです…!!事件は解決できるの?いや、できるのです。

【ギャグ系SFがおもしろい】大森望責任編集「NOVA 9」

シリーズもあっという間に9作目となりました。もう数冊で読み終えちゃうのかー…今回は面白系の作品が光るのと、今となっては親近感の枠要素を扱った作品が印象的なものがありましたね。

【相変わらず、濃い、突き抜けてるな!!】Vanessa「ネガティブ思考を美味しくいただくために」

あっという間に2冊目が出てしまいましたよ。動画を見るたびにどうしてそうもポンポンと言葉が出てくるのか。もう尊敬しかないのです。今回は巻末は必読。

【物事が、崩れる】佐野洋「最後の夜」

ワクワクを楽しむミステリー、それもまた良いなと思います。今回の作品はそういうのではなく大人の色香を持つ作品ばかりです。男女の関係がもつれたとき…いろいろあるものですな。